Novemberは散財の月💸
(FBに載せていた11月分の内容をそのままコピペしました。12月からはこちらで近況報告をするつもりです。)
12月に入ってカールスルーエの寒さは増す一方ですが、寒いところ大嫌いだった割には意外と順応できてて、最近はこの寒さは大したことないなぁと思うようになってて自分でも驚いてます。
家が決まったこともあって、初期投資がたくさんかかったし、年末の予定でだいぶお金使いました。クレジットの請求額がどんどん膨らんでいく… 円安も進んでて痛いです。
生活
研究
研究のほうはというと、KITでのタール除去の触媒の研究も11月の1ヶ月で漸く全体像が見えてきました。9つのパートナーが協力して2020年まで続く、高効率のバイオマスガス化発電プロジェクトの「ガス精製」のパートを任されているようです。
ガスから発電させる際に、従来のようなガスエンジンを使うのでなく、SOFCという(いわゆるエネファームのようなもの)燃料電池を使って電気と熱を作り出す計画なのが自分にとっては目新しかったです。
ガス精製の肝となるのはやはりタール除去を可能にする触媒の開発です。結構大事なパートなのにその部分に関してはKITでは自分と指導教官の実質2人でかなり手探りな感じでやってます笑
実際のところ、自分がやってるのは、「新たな触媒の作成とその特性分析」に集約されます。
作成の部分では「触媒に用いる金属物質の組成」×「金属物質を吸着するためのサポート材の特性・形状」を考慮しつつ、どのように金属物質をサポート材に吸着させるかも考えて触媒を作ります。
分析の部分では、作り出した触媒の特性を知るために、触媒を反応炉に取り付け、そこにタールのモデルとなるナフタリンを高温条件下で当てます。どの程度タールが触媒の作用で分解されるかをリアルタイムで測定し、変換効率を出していきます。また、触媒自体の金属物質の分布や比表面積の測定も行います。
実験中に実験機器の圧力が不安定で、付きっきりにならないといけないことを除けば、順調です。と言ってもまだまだ自分であれこれできる立場にないので、感覚としてはRAに近いような感じ。まだまだ自分の意見を出せるほどの知識が伴ってないので、もっと頑張らないといけないですね。
実験機器を1人で使い放題なのはありがたい反面、研究所には同じ世代の人がほとんどいないので日中は心理的になかなか辛いときもたまにあります。まあ、マイペースに着々と事を進めていけるというのはメリット。より一層孤独に強くなりますな笑