KENGO's memo

日々の思考の備忘録、ドイツ、カールスルーエ研究留学・インターン体験記

ドイツの日本食事情

日本人ならちょっとは気になる海外の日本食事情。今回はそれについて書いてみたいと思います。

 

えっ?寿司しかないの!?

カールスルーエで2ヶ月を過ごしてみてよく目にしたのは、「SUSHI」「回転寿司」の看板でした。

なんとどのスーパーでも寿司パックが惣菜コーナーに置いてある。しかも日本であるような持ち帰りタイプの寿司の店もあるほどでこれは衝撃でした。

 

ただその見た目はあんまり美味しそうに見えないし、量も少ないくせに高い。5€近くは普通にします。夜ご飯に困ったときによく食べていたそこらへんにあるDöner Kebab(ドゥナーケバブ)よりも1~2€近く高い。

 

よくよく見てみると、普通のスーパーストアでもお米や海苔は普通に売っていました!

 

 

「アジアの心臓」ってなんだよ!とツッコみつつも、なんとどちらも99セントとびっくり!

 

カールスルーエでも数少ないアジアンストアにも行けば、他にもお箸やまきす、うどん、そばの乾麺、キッコーマンの醤油、みりんなんかは売っています。電気屋に行けば、種類こそ少ないものの、炊飯器は24€で買えました。

 

こんなに寿司文化が進んでいるとは思ってもいませんでした…

むしろ、カールスルーエで日本食と言えば寿司しかないというのが現状です。

 

カールスルーエでの寿司体験

さて、こっちのお寿司がどんなもんか試してみようということで一度だけ、そのクソたっかい寿司弁当を買ったことがあります。

 

食べた時の感想はうーん、なんだろうこの惜しい感じ。醤油が日本のものと違って甘みが足りない。わさびについては味はわさびなのだが、見た目の色が芋虫に近い黄緑色でわさびとは思えない。そして切り身が思ったよりも薄すぎる。シャリのお米は酢飯ではないですが、米の食感に関してだけはこれまで行った他の国よりも良く似ていたので、総合点で60点ぐらいの評価でした。

 

回転寿司にもトライしました。

 

お店によってシステムはまちまちですが、私が行った中華系の人がやっていた回転寿司は、お昼113.5ユーロ、夜118.5ユーロ(日曜祝日は昼でも18.5ユーロ)で食べ放題でした。寿司食べ放題はある意味新鮮!

 

 

中の様子はというと日本の回転寿司の黎明期のようなシンプルなベルトコンベアが2列あって、上の段は主にデザートと寿司以外のつまみ類、揚げ物が回っており、下の段は寿司が回っていました。

 

ネタの種類も写真にあるようにある程度豊富であり、サーモンもマグロもタコもうなぎもイカもメジャーなものはだいたいありました。

 

 

サイズは手毬寿司ほどの小ぶりなサイズなので、切り身も小さいのだが、味はそこそこ美味しかったです。嬉しかったのは赤だしではないですが、味噌汁も飲み放題なので、おかわりを2杯。味噌汁が五臓六腑にしみ渡りました。約1か月ぶり。味噌汁の具はいかにもインスタントって感じだったんですが、 総合点で75点ぐらい。

 

あとの日本食文化はというとカールスルーエではほとんど見当たりません。たまーに日本語の表記での看板が街中で目に留まったりしますが、大好物のラーメンはここでは食べられません。噂によると、そういう店ではうどんは食べられるようです。

 

デュッセルドルフは日本食がなんでも揃う

ラーメンが食べられなくなって2か月を過ぎようとしていた11月中旬。ドイツ人の友達に会いに行きがてら、ラーメンを食べにドュッセルドルフに行きました。デュッセルドルフ日系企業が集まる経済都市で、インマーマン通りには日本食が充実しています。このインマーマン通りを歩いていると、日本語表記、そして日本語が結構聞こえてくるせいで、日本にいるような錯覚に陥りました。そのぐらい「日本」です。

 

そして、当初の目的であったラーメンを食べに行くことに。

行ったところはラーメン匠(初代)ドイツ在住の日本人の間では有名な店です。2号店の2代目匠もあったので、さぞかし儲かっているんだろうなと思いました。土曜日のお昼に行ったのですが、お店の中に入るまでに40分ぐらいは並んだような記憶があります。並んでいる人は日本人だけに限らず中国人、ドイツ人家族などなどここにはラーメン人気があるようでした。

 

 

待ちに待ったラーメン。

 

 

ああ・・・もう・・・とにかく・・・おいしい!(いま食べたい・・・)

 

2か月ぶりということもあったのですが、それがなくても普通に日本で食べてもかなりレベルの高いラーメンでした。値段はちょっと高めで11.8€とか(大盛り)でしたが、こっちでは頻繁に食べれるものではないし、このクオリティならありかなと思いました。

 

インマーマン通りには日本食レストラン以外にも日本食を売っているスーパーが3,4店舗ありました。

友達によると日本人が経営している所と韓国人が経営している所があるらしいです。

 

一応興味本位で全部回ってみました。もちろん値段は高いですが本当になんでも揃う。店での違いによって取り揃えているものが違ったりしたんですが(古本の小説を売っているところもありました)、まあ基本的にはどこでも同じ印象を受けました。

 

調子に乗って大好きな抹茶味のお菓子と「久保田」を買いました。ちなみにお酒の種類も豊富です。

 

 

日本食スーパーをあとにして、日本人がやっているパン屋さんにも行ってみました。

 

そういえば日本独自のパン文化ってあまり意識したことなかったですが、メロンパンもあんぱんもおかずぱんもこっちでは見かけたことないなあと気づかされました。こっちでは基本的に硬めのパンを使ったサンドイッチやらあまったるいパン、ピザ系のパンしかないです。

 

これまた調子に乗って抹茶あんぱんを買いました。(どんだけ抹茶中毒なんだよ(笑))

とってもおいしかったです。

 

まとめ

カールスルーエではお米、海苔、炊飯器は普通に手に入るが、寿司以外の他の日本食文化はあまり浸透していない。

・回転寿司は食べ放題システムが基本

・おいしい日本食を食べたければデュッセルドルフへ行け!

 

仲良くなった友達とかパーティーで日本食を振舞おうと張り切ってこっちに来るときのトランクの三分の一は食材だったんですが、わざわざ日本から米2キロも持ってこんくても良かったやん…ってなりました。

 

ただ、お好み焼き粉(1kg)、お好みソース、カレーのルー、抹茶系のお菓子とかはカールスルーエでは売っていなかったので、これらに関してはかなり重宝しています。

 

ちょうど昨日、ルームメイトのウズベキスタン人にお好み焼きを食べさせたのですが、

「なんだよこれ、うますぎるやないかい!!」

と絶賛していました。うれしい限り。

 

もっと日本食、特にラーメンがドイツにも浸透してほしいなあと思いました。

 

KENGO