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KENGO's memo

ドイツ、カールスルーエ研究留学・インターン体験記、日々の思考の備忘録、フィリピン留学回顧録など

年末年始旅行③ フィンランド編2日目

2016/2017の年末年始旅行で8泊9日フィンランドスウェーデン→イタリアと巡ってきました。フィンランド3日間の2日目を振り返ります。

2日目はタンペレ

1日目にヘルシンキ大聖堂、スオメンリンナ島と行ってきたわけですが、2日目はヘルシンキから北に電車で1時間半、内陸に位置するフィンランド最古で最大の工業都市タンペレ(Tampere)に行きました。

タンペレの事前の情報収集として、とても参考になったのがこの記事タンペレ大聖堂、スパイ博物館、ピューニッキ展望台、タンペレマーケットホールと、この記事を見て、タンペレでのターゲットをロックオンしました。 

そして、フィンランドに行ったら絶対に行ってみたかった公衆サウナについては、この記事で紹介されているラヤポルティン・サウナ(Rajanportin sauna)がたまたま定休日のようだったので、別のサウナ、ラウハニエミサウナ(Rauhaniemen kansankylpylä)に行くことに。ラウハニエミサウナの情報についてはこちらを参考にしました。

不気味な雰囲気の教会(タンペレ大聖堂)

タンペレ駅についてから、まず最初にロッカーに荷物を預けました。4€で3人分の重い荷物をぶち込み、タンペレ大聖堂のある北方面へ徒歩で向かいます。徒歩で約5分ぐらいです。

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タンペレ大聖堂を正面から見たらこんな感じ。左右非対称が特徴の教会となっています。

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柱や側面の壁には薔薇の絵が描かれ、天井には蛇、そして教会の右奥の壁には骸骨の絵。大聖堂の中の様子は普通の教会とはかなりテイストが違っていました。こんなんいままで見たことないです。

意外とすごい変わり種博物館(スパイ博物館)

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タンペレ大聖堂からそのままスパイ博物館(Vakoilumuseo)へ。タンペレ駅からは歩いて12,3分ぐらいで行けます。(たぶん)川を渡ってすぐのFINLAYSONの建物が目印です。

「スパイ博物館」と名前だけ聞いたら中二病感がすごいですが、そんなちゃっちいものではありません。施設はそれほど大きくはありませんが、本格的にスパイの歴史、人物、使っていた機器、道具や武器などが展示してあります。

入場料は6€。ただし、館内の写真撮影は追加で5€を払わないといけませんでした。嬉しかったのは、日本語表記の説明文が載ったファイルが借りられること。が、途中から展示物に表記されている番号とファイル中の説明文の番号とがずれていて分かりづらくなっていたのは残念でした。

ファイルの後半は各国の有名なスパイの逸話も書かれていたりします。ジェームスボンドのモデルの一人であるシドニー・ライリーについても書かれていました。他のスパイで、二重スパイや三重スパイにもなっていた人の紹介の中には「自分がどちら側の人間か、そして自分が何者か分からなくなる」と口を揃えてセリフを残していたようです。本当に映画の世界だなあと思いながら眺めていました。

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暗号機、盗聴器、武器、取り調べ機器などの展示物以外にも、体験コーナーもちょこっとあります。ベルリンにあった諜報機関の秘密の通路を再現していたり、当時のボイスチェンジャーや暗号作成・解読なんかも体験できました。

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あ、ちなみに忍者もいます。説明書きも壁のほうにありました。忍者も言われてみれば確かにスパイ。他の国にもこういう存在はありそうなのに、ソビエト連邦やイギリスなどのスパイに交じって「忍者」がピックアップされてるなんて、海外の忍者人気はNARUTOだけじゃないってことですね。

なんだかんだで1時間半ぐらいはいました。とても興味をそそられて楽しかったです。

展望台チャレンジ失敗!(ピューニッキ展望台)

冬の北欧観光は日暮れの時間も計算しておかないといけません。昼ごはん後は日が暮れる15時前にピューニッキ展望台に行ってタンペレ市内を一望することに。事前に調べた展望台の最寄りのバス停に行くバスを探しに近くのバスターミナルに行きました。

・・・が、問題発生。バス停に貼ってあるバスの路線図がめっちゃくちゃ分かりにくくて、どのバスがその最寄りのバス停に行くのか分からず…一応、地図上の地名と照らし合わせて、そちらの方向に行くバスに乗りました。バスの運転手にも行き先を確認したので大丈夫だろうと思っていたら、まさかの500mぐらい先のそのバスの終着点。混乱しながらとりあえず3人ともバスを降りましたが、辺りには展望台らしきものはなく、完全に3€をドブに捨てました(笑)

もう訳が分からないまま、遠くのほうに見える展望台らしき建物に向かって、寒空の中歩く一行。ただ、その建物も近づくにつれ、そこに行くルートを見つけることができなくなり、日も暮れてきて、途中で行くのを断念。無駄に30分ぐらい歩きました。結局、どこがピューニッキ展望台だったのかも分からず、展望台チャレンジ失敗。とりあえず、最初にバスに乗った場所付近まで歩いて戻りました。あーさむっ。

 ムスタマッカラの悲劇(タンペレマーケットホール)

その足で向かったのはタンペレマーケットホール。肉屋さん、野菜屋さん、魚屋さん、パン屋さん、カフェといろんな商店が屋内のホール内に並んでいます。そこのカフェは小さいながらも雰囲気があっていい感じ。ようやく暖が取れる環境になったのでぶらぶら。(言うても外は風が強かっただけで気温は5℃ぐらいはあるという奇跡のコンディションでした。-10℃とかでなくて本当に良かった。)

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このタンペレマーケットホールに来た目的は、事前に調べていた記事の中で出てきた謎の「黒いソーセージ」を食べる事。その名前は「ムスタマッカラ(mustaa makkaraa)」。それを探し求めて肉屋さんを2,3店舗グルグル回るもののショーケースの中にはありませんでした。

「ここでしか食べられない珍しいものらしいし、なんとしても食べてみたい・・・」

これは直接聞いた方が早いなと言うことで、店の人に聞くと、「あーそれはあそこの肉屋にあるよ」と即情報ゲット。「やっぱ聞いた方が早かったわ」と消極的な日本人体質を反省しつつ、さっそくその店に行って注文しました。肉屋のおっさんがショーケースではないところの発泡スチロールの箱の中からおもむろに1本取り出し、計りに乗せます。そしたらなんと値段が0.95€。「え???マジか!!!そんなにも安いん???」とか思いながら、何も不思議には思わず購入。(売店でおいしいソーセージとかをドイツで買っても2€ぐらいはします。まして北欧、なんでこんなに安いのか。)

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「この場で食べますー!」というと肉屋のおじさんが紙皿とプラスチックのナイフとフォーク、そしてなぜかベリー系のジャムと一緒に出してきました。

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よーく見ると、その店舗の柱にムスタマッカラとベリー系のジャムが一緒に描かれたポスターがありました。「あ、これが完成系なんやな」と思いつつ、さっそく一口ほおばります。

口に入れた瞬間に広がる「罰ゲーム」感…内部の肉?を包む表面の皮の硬さといい、中の肉?なのかなんなのか分からない物体の口触りといい、それら全体のなんとも表現しづらい味といい、これはパクパク食べれるもんではないなと思いました。(個人的には昆布の煮物に近い味を感じましたが、おいしいとは感じませんでした)せっかく乗っけられたベリー系のジャムと一緒に食べても、ジャムとムスタマッカラが口の中で確実に喧嘩していて、「ジャムの意味…」てな感じでした。全くマッチしていない組み合わせ・・・

ムスタマッカラ自体の味のあまりの衝撃に、そこに来て、ようやくこの「黒いソーセージ」についての正体をネットで調べ出しました。(いや、調べてなかったんかい!!)ちなみにホール内は無料のWi-Fiが使えたはずです。(うろ覚え)

調べて判明したのは、なんとこの黒ソーセージの「黒」は血が酸化した色、肉らしき中身の正体は肉として販売できない「内臓などのミンチ」ということでした。つまり、ムスタマッカラは屠殺されたあとに残った、普段は流通しない「あまりもの」を凝縮した一品ということでした。「道理で0.95€だったわけだわ」と納得する一行。他の2人もチャレンジしましたが、残った3分の2は自分の胃袋に入っていきました。

口直しといってはなんですが、そのあとにカフェに入って、のんびりしました。

フィンランドの真骨頂、サウナに行ってみよう!(ラウハニエミサウナ)

フィンランドでのハイライトは間違いなくここでした。銭湯、温泉文化におなじみのサウナ!ここでの経験をきっかけに、これまでのサウナという概念を完全に覆されることになります。

まずサウナに行く前の準備。こちらがラウハニエミサウナの公式ホームページ(英語)です。なんと1929年からあるそうです!!すごい!!サウナ自体は男女共有で水着は必ず着用します。そして、バスタオルも持参です。もし水着やバスタオルを持っていなかった場合、どうなるのかはわかりません。(サウナの受付で聞くのを忘れていました。すいません。)営業時間は平日(金曜以外)は15:00-20:00、金曜15:00-20:30、週末13:00-20:00で、毎日やっているようです。料金は大人一人6€、7-14歳は3€です。

次にサウナへの道のりについて。駅前のバス停から2番のバスに乗ります。2番のバスがラウハニエミサウナに行く唯一のバスです。気を付けたいのが下りるべきバス停について。この2番バスの終着点はRauhaniemiというところです。ここで降りるとサウナには行けますがちょっと遠くなります。降りるべきバス停は、バスの終着点から再びバスが市内方向に出るのを待って、折り返した次のバス停のRomsinlahtiです。このバス停はバスが市内に戻る方向にしかないバス停になっています。

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僕たちはバスの運転手にサウナに行くことを告げ、バス停の場所を教えてもらったのですが、お互いに誤解していて、一度Romsinlahtiを通り過ぎてしまったので、再び2番バスに乗る羽目になりました。ただ、3€のバスのチケットは1時間有効なので再びチケットを購入する必要がなくてよかったです。

サウナがある湖の方向へRomsinlahtiから歩いて約10分。駐車場を超え、薄暗い林の中を突き進んでいくと簡易な作りの建物が見えてきます。

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そしていきなり目に飛び込んできたのがこの光景。わかるでしょうか?凍っている湖の中に入っていく階段。そしてその上にいる人たち。テレビでみたり、噂に聞いていたサウナと湖の往復をしている人たちを間近に見て、一気に興奮しました。

サウナがあるらしき建物に入ったり出たりする人、建物の前で水着一丁で休憩している人、湖に入っていく人、結構な数いました。サウナにいる人も含めて、約50人ぐらいはいたかと思います。

最初受付がどこか分からず見逃していましたが、小さな窓がある小さい建物の中に入ると受付がありました。ここで貴重品も預けられました。お金を払わずにもしれっと更衣室やサウナに入っていけそうでしたが、そこはちゃんと一人6€払いました(笑)

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この日の湖の水温は1℃。いままでほぼ真っ裸の状態で1℃の水に浸かったことがないので果たしてこの後どうなるのかドキドキ。

更衣室で水着に着替え、全員が集まっているサウナに入ります。ちなみにサウナ室は湖に近い側と受付に近い側で2つありますが、湖に近い側のほうが広い作りになっています。

サウナ室に入っていくと、3段の雛壇になっていて、人がぎっしりいました。扉の向かい、一番奥に蒸気が出る熱い部分があります。そこの近くに座っている人が5分おきぐらいに水を注ぎ入れ、室内を熱します。水を注ぐこと、そしてバケツに水がなくなったら外に汲みに行くことは何も言わずに皆が自主的にやっています。暗黙のルールというやつですね。自分たちも何度か水を注ぎました。ちなみにサウナ室に入る手前にはシャワールームも4室ほどあり、シャンプーなどを持参していれば終わりにここでシャワーを済ますことも可能です。

中には僕らと同じように日本人の人もいたりしましたが、ほとんどがローカル民といった印象を受けました。ちょこっと話を聞くと、毎週2回はここに来ていると言っていました。サウナの入り方については湖に入っていくこと以外は日本と特に変わったことはないようでした。

そして、身体がアツくなってきていよいよ湖へ行くことに。まず外に出た瞬間に一気に寒気に襲われます。それに加えてこの日は強風が吹き荒れており、余計に寒い。湖のほうでもっと強い風を受けつつ、悲鳴を上げつつ、とりあえず前の人にズンズン付いて行きます。階段をゆっくり降り、足先から入っていくのですが、腰まで来るとさすがにヤバさを感じました。とりあえず体を肩まで沈めて1回目のトライは終了。湖から上がり、サウナへ戻る道では体中を針で刺されているような感覚で気が狂いそうになりました。

すかさずサウナ室へ戻りました。サウナ室に戻って体の表面の感覚が戻るまで2,3分はかかりました。1℃の水で縮まった毛細血管が広がっていくのが分かります。でも、このあとからの感覚が不思議なもので、一度冷めたはずの体が内側から温まっていくのが感じ取れました。サウナ室では蒸気で表面から熱されいてますが、内側の熱はどこから来るのか。

変な感覚を覚えながら、2度目の湖トライ。次は頭まで冷水に浸かりました。頭まで浸かると一瞬で意識が飛びそうになりました。念のため掴んでいた湖にかけられた階段の手すりを離しかけそうになりながら、ギリギリのところで這い上がり、再び全身を針で刺された状態でサウナ室へ戻りました。頭まで行くとマジで危ないですが、ローカル民は普通にやってのけていました。すごい。

そんなこんなで計4回ほど往復して、営業終了時間と同時にサウナを後にしました。本場の交互浴(サウナ↔湖)を体験し、体の生理機能が高められたのか、それまで手袋がなければ耐えられなかったのに、手袋なしでも過ごせる身体に進化しました。確実に実感できます。ちなみにこの寒さに強い身体になった効果は自分の感覚としては1週間ぐらい続きました。いままでサウナに入る際に水風呂に入っている人を不思議がっていましたが、今後はちゃんと交互浴をすると思います。自分の中のサウナの概念が変わった体験でした。

トナカイとビーバーを食らう(HARALD)

この日の夜がフィンランド最後の晩飯ということで、奮発して北欧料理を堪能しました。評価が一番高かった「HARALD」というレストランへ。だいたいのメインの料理が最低20€はするところでしたが、僕はどうしてもトナカイ肉を食べたかったので、40€するプレートを注文しました。

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芋の量が多くそれだけでも結構お腹がいっぱいになりそうでしたが、念願のトナカイ肉も食べる事ができました。トナカイは癖もなく柔らかくて結構おいしい印象を受けました。この串刺しになっている肉の中にトナカイ肉に加えてビーバー肉もありました。「ビーバーなんか食べるんか!」と驚きましたが、普通においしかったです。

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トナカイ肉、もう一度食べてみたいなあ…

フィンランド2日目、とても堪能しました。是非、皆にも交互浴を奨めていきたいと思います。次はフィンランド編最終回です。

 

KENGO