KENGO's memo

ドイツ、カールスルーエ研究留学・インターン体験記、日々の思考の備忘録、フィリピン留学回顧録など

Februaryはカーニバルと別れの月

容量がないのかパソコンの反応がとても遅いし、なんかもうレポートの進み具合が全然なので、息抜きがてらに2月振り返ります。

カールスルーエは2月に入ってとても暖かい日が続きました。最高気温が8~10℃がデフォルトになってきて、最近朝に車のフロントガラスとかが凍っている光景をあまり見なくなりました。でもまだ着込んでいかないと風がとても強い日には寒さを感じるときもほんとにたまーにあります。雨になる日もあり、春の到来を感じます。

そんなこんなでもうドイツに来て6か月があっという間にすぎました。留学期間自体も折り返し地点です。カールスルーエに来て、一緒に家さがしをしたことから仲良くなったイタリア人たち、偶然バスで居合わせた同じ大学の同期ももう帰っちゃいました。ちょっとさびしい。

カーニバルについて

でもドイツでは、先週の23日(木)から今日までカーニバルの時期でとっても盛り上がっています。(というかもはや「盛り上がっていました」が正しい。)キリスト教の祭りのことになじみがない人に向けてカーニバルをちょっと紹介します。

 

辞書によると「カーニバル」はラテン語で「肉を断つ」の意で、謝肉祭とも言われます。カーニバルの期間はAsh Wednesdayまでの1週間、正確に言うとLent(四旬節)が始まる前の1週間となっています。Ash Wednesday、Lent、なんぞや?を説明するには「イースター」を説明しないといけません。「イースター(復活祭)」はキリストが十字架にかけられた後3日目に復活した日を祝う日で、「春分の日以降の最初の満月のあとの最初の日曜日」と定められているため、移動祝日となっています。ちなみに今年のイースターは4月16日(日)です。イースターの前後の金曜日と月曜日は祝日になり、大型連休になります。そのイースターから日曜日を除く40日前の水曜日は、「Ash Wednesday(灰の水曜日)」と呼ばれ、このAsh Wednesdayから日曜日を除く40日間を荒野のキリストを記念するために断食や贖罪を行う期間として、レント(Lent)、四旬節といいます。つまり、断食の時期に入る前に、肉に別れを告げる意味でAsh Wednesdayの前夜にしていた宴がカーニバルの起源だそうです。もっとも、現代のキリスト教信者でちゃんと断食をしている人はごく一部だと思われます。というかあまりそういう話を聞いたことがないし…イスラム教のラマダーンよりは全然厳しくないはず…

ドイツのカーニバルの期間では街中でコスプレをしている集団にたくさん出会います。カーニバルでは派手な衣装を着て祝うのですが、年齢は関係なく老若男女コスプレしています。全員がコスプレをしているわけではないですが、ケルンにカーニバル遠征に行った際には、8割の人たちが仮装して飲み騒いでいました。お昼を食べたところでもほとんどのテーブルの客が仮装していたのですが、40代のおっさん集団が恥じらいもなく顔を青く塗りスマーフの仮装をしていたのには今思い出しても笑けてしまいます。街の雰囲気は渋谷のハロウィン。でも違うのは大音量で音楽が流れていることや、ゲリラ的に現れるマーチングバンドやパフォーマーの存在です。それらがあることで酒も入って気持ち良くなった人たちをアゲにアゲるのです。そして、ドイツのカーニバル期間でもっとも盛り上がるのが「バラの月曜日」。この日は街中でパレードが行われ、お菓子がばらまかれたりします。だいたいの場所では月曜日がクライマックスなのですがパレードが行われる曜日は都市によって違うようで、カールスルーエはなぜかAsh Wednesdayの前日の火曜日(今日)にパレードが行われました。ケルンの様子とカールスルーエの様子がまるっきり違ったので、その点に関してまた別に書きたいと思います。

ちなみに友達のイタリア人から聞いたところによると、イタリアではベネチアがカーニバルで有名ですが、ドイツほど街全体がカーニバルで盛り上がる都市はほとんどないらしく、コスプレするのも子供が多いそうです。もちろん夜のパーティーなどで仮装して騒ぐということはあるそうなのですが、いい年した大人たちが昼間っからコスプレして騒いでいるという光景はドイツだけみたいです。リオのカーニバルで有名なブラジルはドイツと比べてどうなのか気になるところです。でも確実に激しそう…

私生活

Hellotalkおすすめ!

Hellotalkという言語学習支援アプリで知り合った人たちとご飯に行きました。そこで知り合った、日本で言う高校三年生の女の子がめちゃくちゃかわいかったです(笑) でも絶対に手は出せません。新しい言語を勉強したいけど話し相手がいない、とか、日本で英語をもっと使えるようになりたい、とか思う人がいるならかなりおすすめします。 

外国人局追加書類提出

外国人局からの追加の書類提出指示の手紙が届いていました。提出を求められた書類は「在籍証明書?雇用契約書?」「家の契約書」「5月以降の保険証書」でした。なんと、追加提出期限は手紙が届いた日から約2週間後。申請時には4月末までの書類しか提出していなかったため、5月以降の分も送ってくれということだったのでしょう。ただ、4月末までの書類だったのには理由がありました。なぜなら、4月まではカールスルーエに居ることが確定していたのですが、申請時には5月から8月の予定が確定していなかったからです。この2月の間に5月以降の予定が確定したのですが、まだ5月以降の家の契約書や雇用契約書もそろっていません。確実に2週間後の提出期限には間に合いません。そのことも含めて、提出を求められている書類の内容が手紙の内容からはよくわからなかったので電話で問い合わせました。「明記されている書類の内容はなにか?」「5月からはミュンヘンのほうに行くが、カールスルーエで5月以降8月末までのResidence Permit(いわゆるVISA)が取得できるのか?もしくは4月末までのResidence Permitになり、5月以降はミュンヘンで申請しなくてはならないのか?」返事は4月末までになる可能性が高いということでしたが、追加で提出してくれと言われた書類は、なぜかすでに提出したはずの書類を指定されました。まったく訳が分かりません。とりあえず今日28日に提出を完了しましたが、いつになったら在留カードをもらえるのか、不明確すぎてちょっとイライラしています。

 踏んだり蹴ったりトラム罰金60€

17日にはカールスルーエのトラムでキセルが見つかり罰金60€課せられました。普段は定期券を60€で買っていたのですが、そこまでトラムを使わないようになったため、毎回の乗車で切符を買うことに挑戦していたのですが、たった2駅(乗車時間4分程度)隣の駅に行くために切符を買うことを忘れており、その間にコントローラーが切符の確認をして来ました。痛恨のミス。元を辿れば、いつも乗っているキャンパス間の無料のシャトルバスで自分の最寄りのバス停で降り過ごしたことからはじまっていました。乗る必要がなかったトラムで罰金60€。踏んだり蹴ったりでした。

 初めてのKSCホーム戦観戦

19日には地元のブンデスリーガ2部KSCのホーム戦を友人と見に行きました。スタジアムまでは無料のシャトルバスが運行していました。会場で残念だったのがビールがノンアルコールしかなかったこと。そして、KSCに在籍する山田大記選手はイエローカードの累積で出場できない日だったこと。ダブルパンチです。しかも、試合は序盤に相手にPKを取られ、そのまま状況を打破できず、後半に一点をPKで返すも1-2でKSCの負けでした。今度は勝ってほしい。たぶんまた応援しに行きます。

ユーロ円為替変動と欧州政治動向 

ユーロ円が欧州政局の不透明感、特にフランス大統領選の影響で大幅下落から大幅上昇で元通りという流れが続いており、120円台から118円台を上下している形で2月終了という感じでした。これまであまり継続して為替変動を見ていなかったのですが、IMFギリシャ支援の動きであったり、フランス大統領選であったりと政治が大きく為替を変動させているなあととても実感しています。全部後追いですが、世の中の動きを見ていくのにとても勉強になっています。

ケルン、カーニバル遠征 

25日(土)、ケルンへカーニバル参戦のための遠征。カールスルーエの友人と一緒にバスでケルンに行き、ケルンでアーヘンに住んでいる大学の同期と合流しました。ちづねえと尾方と。上にも書いた通り、ケルンのカーニバルは、かなりの人数の大人たちが恥ずかしげもなくコスプレし、街中で盛り上がっていました。渋谷のハロウィンみたいですが、伝統あるパレードやドラムがあるというのは違うところ。面白かったのが、道に面したほとんどのお店が店のガラスを守るためにベニア板を打ち付けガードしていたことでした。「そこまでせなあかんぐらいめちゃくちゃになるのか!?」自分たちがケルンを訪れたのは土曜でしたが、それでもかなり盛り上がっている状況で、月曜は一体どうなるんだろうと思わされました。

立て続けの別れの時期

半年だけの交換留学の人たちは、この2月にカールスルーエを離れていきました。同じ家に住んでいたルームメイトも結局ちゃんとした送別会はできないまま台湾に帰りましたし、ずっと仲良くしていた実は大学の同期だった友人も帰ってきました。そしてなにより、留学開始から家さがしの苦悩を共にし、毎週金曜の夜には集まって飲んでいたイタリア人たちも帰ってしまいました。カールスルーエでの滞在はあと2か月ですが、金曜の夜のいつもの会がなくなると思うととても寂しいです。一番仲良かったイタリア人のマティア君には日本から持ってきた日本の観光名所の綺麗な写真が一枚一枚入ったトランプをプレゼントしました。彼は日本食が大好きだと言っていたので、いつか本物の日本食を食べに日本に来て欲しいなーと思いました。またいつか会える日は来るでしょう!うん!

研究

2月に入ってからは新しく始まる実験で必要な触媒のサンプル作成と実験装置の組み立ての最終段階を終えるところから始まりました。指導教官の組んだ予定通り、2週間と少しの期間の間にサンプルの作成は終了し、2月の第2週にはすでに組み立ては完了しました。第3週目に入ってから16日(木)一日だけ原因不明の体調不良で欠席。ストレスか何かが原因かな?4週目からは触媒サンプルの「BET分析」という触媒中の比表面積を測る分析を開始。BET分析は計6日間で終了しました。

実験装置が組み上がったあと、22日(水)には実際に850℃まで電気炉の温度を上げ、電気炉の動作や挙動を確認。翌日にはガス分析装置とともに300℃から900℃の挙動を見ることに。ところが、これまでリアルタイムで生成ガスの成分分析に使用していたコンピューターが動かない事態に…翌週、代わりのコンピューターでなんとか分析することができるようになりました。昨年の年末から取り掛かって、ようやく、これまでの実験条件にならって新しい触媒サンプルで実験をし始めることになりました。めでたい!

自分に課せられたレポートの前半部分の提出が3月6日(月)で、それに向けて徐々に論文を読み始めました。バイオマスエネルギー、ガス化のメリット、白金触媒のメリットなど、改めて全体を理解するところから入っています。また、4月初旬に自分の部署内でのミーティングで5月に行われる研究所全体のプレゼンのプレプレゼンをすることになりました。3月は実験を行ってデータを取りながら、レポート、プレゼンとポスターを作成していくハードな1か月になりそうです。また、3月の中旬に、ITCの研究所長が実験の様子を見に来るらしく、どのような形で自分が働いているかも含めて実験内容を説明する機会が設けられるそう。

5月以降のインターンの決定とそれに伴うトビタテ変更申請について

12月ごろからバイオマスエネルギーの企業に絞って5月から3~4か月のインターンが可能かどうかの問い合わせをしていました。12月末に一度連絡を受けていたSpannerというバイオマスガス化の企業から1月31日(火)時点で再びコンタクトがあり、自分のCVを送って2月9日(木)の面接日が設定されました。9日に往復での総移動時間14時間、現地滞在時間1時間という強行スケジュールで面接を受けに行き、次の週の13日(月)には受け入れ許可をメールにてもらうことに成功。それまでの間にいろんな人に協力してもらっていたので、すぐさまインターン先が確定したことと感謝の連絡をしました。

これでトビタテの変更申請も確定し、次の週には自分の大学の事務を通じて変更申請を行いました。大学の事務の人も迅速に対応してくれたので、「留学内容の変更の2か月前に変更申請をしなくてはならない」というリミットも奇跡的にクリアしました。事務の人が言うには、「留学期間の変更がない限り、奨学金の支給が止まることはない」ということだったのですが、トビタテコミュニティの中で作られた「変更申請グループ」で共有されていた情報とは異なっているので、まだ安心はできません。中には変更申請の期間が4か月かかり、その間の奨学金の支給は停止されていたという人もいました。(申請が通った後に4か月分無事に振り込まれたそうです)

あと2か月したらインターンが始まるのかと思うと戦々恐々ですが、とりあえず今は目の前のことに集中です。

最後に

カーニバルの期間、特にAsh Wednesdayの前の月曜と火曜は都市によって、また学校によっては休みになるところがあるそうです。それもあってか、職場でも月曜、火曜を休む人たちがチラホラいました。自分はその休みをズラして取るというわけではなかったのですが、今週の金曜から、これまた念願だったアイスランドへ行ってきます!

心残りなのは、アイスランドでオーロラを撮るために買ったカメラを年末に壊して以降、修理に出していたのに、そのカメラがまだ帰ってきてないことです。先日、修理の状況はどうなっているんだとお店に確認したら、まさかの修理をする依頼をお店から修理工場に連絡していなかったことが判明。工場側でカメラの損傷確認が行われ、修理が可能と判断した後の見積もり額をもとに修理をするか否かの連絡をこちらがしなくてはならなかったのですが、それは確実に行っていました。しかもその見積もり後の修理依頼では店頭で書類にサインをしているんです。それにもかかわらず、修理されずに工場にただ連絡待ちの状況で放置されていた僕のカメラ。ほんま最悪です。(なんか常にハプニング起こりすぎてダメですね。なんなんですかね。今年厄年じゃないのに…)

運よく、高性能なミラーレスを先輩から借りているのでオーロラ以外の写真はなんとかなりそうです…先輩ほんまにありがとうございます。なにかもやっと残るものはありますが、あと数日でアイスランドに行けると思うと心が躍ります。写真たくさん撮りながら大自然を楽しんできます!

 

KENGO