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KENGO's memo

ドイツ、カールスルーエ研究留学・インターン体験記、日々の思考の備忘録、フィリピン留学回顧録など

ドイツの美容室でパーマ&散髪、大惨事。

ドイツ生活

「ドイツの美容院のレベルがかなりやばい」という噂があります。

 

どんな風にヤバいのか体験したことがないので、内心、「東南アジアでもあるまいし、そんなことないんじゃない?」と思ってあまり本気に捉えていなかったのですが、12月のある日、遂に自分にも散髪をする日がやってきました。

 

3か月も髪を伸ばしていたのでそこそこ長くなっており、「せっかくだからパーマでもあててみよう」と思い立ったのが運の尽き。ある意味、これも厄年パワーでした。(年末にも追い込みをかけたかのように厄年パワーを発揮しました。)

 

日本のように美容院の口コミサイト的なものはなく、あったとしてもドイツ語で書かれているだろうと思っていたので、実際に街を見回って、よさそうな美容院で散髪&パーマをすることを決めていました。他に比べてそこそこ値段が高く、妥当な値段を出しているところは安心できるだろうと高をくくって、ある店に決めました。

予約を電話でするのは億劫だったので、店に直接入りその場で予約を取ることに成功。自分の希望のパーマ&髪型を写真で見せ、翌日の夕方にパーマ&散髪をすることが決まりました。長年やっていそうなスタッフもチラホラいたし、事前に値段を聞くと、66€とパーマかけるなら妥当かな?と思う値段であったので、「まあ大丈夫でしょ」と翌日を待つことに。

 

当日。

 

 

「なんじゃゃぁぁこれ!!!!?????」

 

 

奴らにとっての3時間の大作は僕にとっての人生最大の失敗作になりました。

 

 

奴らの行動を僕の心情の変化とともに振り返ってみようと思います。

 

 

まず、パーマをかける工程。

美魔女に一歩届かないぐらいの中年のおばちゃんスタッフが自分の髪全体にロッドを巻き付けていきます。ロッドの直径によってカールのかかり具合が決まるのですが、人生でまだ1度しかパーマを当てたことがない人にとってはどの直径が最終的に自分が理想としているカールを作るのか、全く分からない状況であったので、そこには口を挟まず、とりあえずおばちゃん任せになります。あらかじめ理想形の髪型の写真を見せているので「まあ大丈夫でしょ」と思いながら、どんどんロッドを巻かれていきます。

 

ロッドを巻かれる時間は45分間はかかったと思います。

その間、全く話さない…

 

日本だったら気さくに話しかけてくれる美容師って多いですよね。それが嫌な人もいるでしょうけど、僕は話すのが好きな方なので、ほぼ初対面の人でも頑張って会話の引き出しを放出していきます。だってそのほうが楽しいですもんね。なので、45分無言でひたすらロッドが巻かれていく自分の髪と自分の顔を鏡越しに見るというのがマジで地獄でした。

 

しかも、そのロッドを巻いていくスタッフの手際の悪さと言ったら、いま思い出すだけでもイライラしてきます。一度巻き付けたロッドを何度も巻きなおす。その度に増える溜め息。

 

「おいおいふざけんなよ。何でお前が溜め息ついとんねん!こっちのほうがため息つきたいわ!」とイラっ。

 

ロッド自体もうまく分類できていないのか、自分の後ろでガチャガチャと探しに探して、次のロッドを付ける。その間、溜め息と沈黙。マジで地獄です。

 

地獄の45分を耐え抜き、次はパーマ液をかけられます。

 

なんとその工程に差し掛かったとき、さっきまでロッドを巻き付けていたおばちゃんスタッフが帰る支度をし出しました。「あ、最後までやんないんだ…」と唖然。まあ仕事の時間を守るという点では何も口出しできないなあと思いましたが、さっきまで担当をしていた自分に何も言わずに立ち去るその光景は日本では考えられなかった事態だったので、これにもちょっとイラっとしました。

 

自ずといかに日本のサービスが良くて、それに慣れてしまっているかに気づかされます。

 

パーマ液の工程は30分。さっきのおばちゃんスタッフよりも歳を召した、カリスマ風ばあさんスタッフに変わりました。

 

その後、パーマ液の洗浄、そして固定液?なるものを掛けられ、約20分の放置プレイに突入。

 

「パーマかけるのってこんなに時間かかるっけ?」とか思いながら、ずっと白い天井を見つめることしかできない僕。ここでさっきまでのイライラもなぜか少し浄化されました。

 

固定液も洗浄し、ここまでで2時間が経過。

もとの席に戻り、濡れた髪をドライヤーで乾かしていきます。

 

しかし、乾ききった自分の髪を見て、唖然としました。

なぜなら、ここに来てようやくリクエストしたパーマではないことに気付いたからです。しかも、その時点での見た目はこれぞ大阪のおばちゃんのヘアースタイル。

 

もっと言うと、見た目は陰毛の塊でした。

 

「は?なんこれ?」と半分キレながらも、もう後戻りはできない…

この時点で結構キていました。

 

そこに被せたかのように「いいじゃん!最高の髪型じゃん!」とハイテンションで褒めちぎるカリスマ風ばあさん。

 

「どこがやねん!こいつのセンスどうかしてるわ」とか心の中でツッコみを入れていると、

 

「これでOK?」

 

・・・・・正直、ビビりました。リクエストした髪型になってることに謝りもせず、開き直り、かつ、明らかに不満そうな顔をしている自分に向かって、「これでOK?」のセリフを繰り出せるなんて、このババアにはただただ恐怖を抱くだけでした。

 

美容師と客の関係って客側が美容師にかなり信頼を置いていないとめっちゃしんどいなと初めて気づかされた瞬間でした。

 

「このババア、本気でこの髪型がいいと思ってんのか?やとしたら、こいつのセンスやべえ。でもここまで来たらあとには引けねえ。」と思いつつ、長髪にパーマをかけただけでボリュームがヤバかったので、さすがに「全体的にカットしてくれ」と頼みました。

 

 

カットの工程。30分かかりました。

 

「もう・・・・このババアのカット、クッソヘタクソやんけ!!」

 

切られながら、鏡を見てすぐにわかりました。しかも、カットの時間があまりにも長い。切っては遠くから全体を見るの繰り返し。「どんだけ時間かけんねん。ボケぇぇぇぇ!!!!」と最初の15分ははらわたが煮えくり返ってましたが、執拗に続けるババアのループ攻撃に、とうとう「怒り」から「呆れ」のフェーズに入ってしまいました。

 

露骨に白目を剝く僕。

 

それを見て、ババアは「あなた疲れているねえ。私も手の握力がもうないのよぉ。」とほざく。

 

 「……んなん知らんがなあああああああああ!!!!はよ終わらせんかい!!!!」

 

と心の中で絶叫する僕。

 

しかも、ハサミを入れられていく髪の先は、全体的にガタガタ。本当に美容師免許を持っているのかと本気で疑うぐらい、カットのスキルがクソでした。

 

髪に入れる櫛に対して、垂直にハサミを入れるのがこれまで知っているカットの技術。

ここでは櫛に対して、水平にハサミを入れるので、絶対に切ったところが揃ってしまいます。(ドイツのほかの美容室でもそうらしい)

 

そうやって、ガタガタになっていく僕の毛先を見ることもできなくなって、最後の5分は本当に白目を剝いていました。

 

挙句の果てに、ガタガタの髪先を揃えるのにバリカンを使いだしました……

ハサミの意味って……

 

2時間30分かかって、最初のごわごわの陰毛の塊状態から20%ぐらいマシになりましたが、それでも陰毛の塊には変わりない状態。

 

そこでまたババアが満面の笑みでまた例のごとくほざきます。

 

「これでOK?」

 

もう、年数重ねすぎて、センスがいいのか悪いのか、判断がつかなくなってるのかとちょっと哀れに思いながら、

 

「いいわけあるかい!なんか整髪料とかないの?」とキレながら言いました。

 

整髪料を求めるものの、「どんな整髪料がいいの?分からないから見てちょうだい」と言われる始末。整髪料があるゾーンに歩かされました。

 

「親に切ってもらってるわけじゃないのに…なんやねんこれ…はぁ…もう疲れた…」

 

その場にあったジェルを陰毛の塊に自分で塗りたくってセットし、なんとかおしゃれな感じに決め込むことができました。この時点ですでにクソババアのセンスに付き合うことは辞めていました。何を言われても無視。まるで家で自分で髪をセットしている時間のよう。

 

 

そんなこんなで、18時に入店して、時計の針はもう21時を指していました。3時間もかかって出来上がったパーマヘア、いや陰毛の塊に対して支払いの時間。

 

昨日聞いていた通り、66€だろうと思っていたら、なんと請求額が96€。

…96€!96€!

 

これはさすがにおかしいと思って、

「え、どういうこと?昨日66€って言ってたやん?」

「あれはパーマ代だけの値段だよ。君がカットしてっていったから、追加で30€ね。」

 

一体どういうことなんだ。何が起きているというのだ?

あのクソ技術のクソカットに、30€も支払わないといけないのか?…

人は、美容室に行ったら、パーマだけをあてて帰宅するものなのか?

なぜパーマ代とカット代が別なのに、カットの前に追加でお金がかかることを言わないんだ?ていうか、普通カットするやろ。

 

もう、めちゃくちゃ混乱しました。あれだけ心を乱されたのに、まだ乱してくるのか!

 

いくら抗議しても値段は変わらないっぽかったので、精神的にも肉体的にも限界が近づいていたので仕方なく、ほんとうに仕方な~く、めっちゃ嫌そうな顔を敢えてして96€を払いました。

 

 

クソババアに満面の笑みを見せられながら、ようやく退店。

 

店内で起きた3時間のバトルを振り返りながらしばらく歩いていると、「怒り」を通り越した「呆れ」から来るものなのか、謎の笑みが浮かんでいました。精神崩壊の瞬間でした。

 

 

ドイツの美容室に行くと、こんな感じで精神と体力が削られます。くれぐれも気を付けてください。美容室に行くときは、事前に友達や日本人からのおすすめを聞いておくべきです。あと、カットだけならだいたいのお店が9€とか15€とかです。30€なんかしません。

 

少し高くても、旅行がてらにデュッセルドルフの日本人街で散髪してもらうのがいいと思います。

 

次、散髪するのが怖いよう……

 

KENGO