KENGO's memo

ドイツ、カールスルーエ研究留学・インターン体験記、日々の思考の備忘録、フィリピン留学回顧録など

年末年始旅行⑤ スウェーデン編1日目

2016/2017の年末年始旅行で8泊9日フィンランドスウェーデン→イタリアと巡ってきました。スウェーデンストックホルム2日間での1日目を振り返ります。

北欧のベネチアストックホルム

前日からVINKING LINEという船に乗り、ヘルシンキから船旅でストックホルムのある港に到着した翌日の朝。時間は現地時刻ですでに10時過ぎ。船内のご飯は少し値段がしたので、朝飯も食べず、ものすごいお腹がすいている状態でした。

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港について、手前にある絶壁にびっくりしながら、向こう側に見える綺麗な街並みの旧市街地(ガムラスタン)を眺めながら、近くのメトロの駅に着くまで歩くこと約15分、ずっと日本食のトークをし続け、僕たち日本人は3人とも一致して「ご飯もの」を食べるモードになっていました。そのうち一人はストックホルムの名門大学、KTHに交換留学をしている身で、今回のストックホルム滞在はその友達の家に泊まる予定になっていたのですが、「うちの大学に近くに、割とおいしいビビンバを食べれるところがあるよ?行く?」となり、朝昼兼用メシでビビンバを食べる事が確定しました。そうこうしているうちに最寄りの駅につきました。

通貨要らずの理不尽な改札システム(ストックホルムの通貨・交通事情)

ストックホルムのメトロ、便利なところと不便なところがありました。最近は日本でもちょこちょこ券売機でクレジットカードが使える場所が出てきましたが、まだまだ現金だけしか受け付けてないところが多いですよね?(関係はないですが、新幹線の予約システムだってほんまにややこしくて、僕はいまだにみどりの窓口で買ってます)現金しか受け付けてないのは、外国人旅行者にとっては結構面倒なシステムだなあと思っていますが、欧州では基本的に券売機でもクレジットカードが使えます。進んでます。ストックホルムももちろんそうでした。

もっと言うと、スウェーデンの通貨はユーロではなく、スウェーデンクローナという通貨で両替が必要かなと思っていたのですが、両替しておく必要は全くありません。なぜならどんなところでも、たとえコインロッカーであってもクレジットカードが使えるからです。驚くべきことに、これから綴る2日間では一切スウェーデンクローナを手にしていません。

唯一、現金が必要なところが「公衆トイレ」を利用するときです。いくらか忘れましたが、スウェーデンクローナの硬貨を入れないと扉が開かないというシステムが大体どこでも導入されています。お店に入るとそのようなものがなく普通に使えるところもありますが、一度だけお腹が痛くて大事故を起こしそうなときに駆け込んだマクドナルドではコイン式のトイレでとても危なかったです。ただ、中に人が入っている場合、扉が閉まる前にトイレに入ることができればコインを投入する必要はありません。僕はなんとかコインなしでトイレに駆け込むことができました。

話はかなり脱線しましたが、メトロの券売機ではクレジットカードが使えるという良い点がある反面、Suicaのような磁気カードを購入して、そこにチャージしないと改札を通れないというわけわからんわポイントがあります。紙の切符はないのかと駅員に聞くと、普通の切符はあるけど(たしか75分ぐらい有効)、24時間利用券を買うなら基本的には磁気カードにチャージしなくてはならないというのが分かるまで20分ぐらい駅員と券売機と格闘していました。

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よーく見たら券売機の上の看板に書いてありました(笑)どうやら、改札システムが先進的すぎて、磁気カードをかざすタッチパネルしかなく、日本のように紙の切符とタッチパネルが併設されている改札ではないので、磁気カードを買わざるを得ないみたいです。(アプリはあるみたいでしたが、アンドロイドのみのアプリっぽいです)

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普通の切符以外に、お得な値段で24時間、72時間、1週間チケットがあります。

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で、駅員のところで磁気カード+24時間利用券を購入。磁気カードに24時間利用のデータを入れてもらった状態で、135クローナ(24時間利用券115クローナ+磁気カード20クローナ、135kr=約1800円)をクレジットで支払いました。もちろんこのカードはドイツに帰ってしまえば何の意味もありません。あと、これ自体にお金がチャージされるわけではないので、Suicaのように電子マネーとしてどこかで使えるというわけでもないようです。このカードでは、ストックホルム市内で定められているゾーンでのメトロ、バス、トラムで使えました。

僕はストックホルムでの滞在中、この24時間利用券に加えて、2日目に空港に行く際に24時間利用券がギリギリで切れてしまっていたために、追加でCゾーンにある空港まで行くチケット(普通の75分有効券)を100kr(約1300円)で購入しないといけませんでした。75分券と比べても24時間券がいかに便利で安いかわかりますよね?24時間券を購入する時間、利用する時間をうまく考えれば、不必要な費用を抑えることも可能です!

「これは勉強したくなる」(KTH スウェーデン王立工科大学)

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腹ペコの御一行はビビンバを求めにメトロでKTHに行きました。KTHはスウェーデン語で「王立工科大学」という意味の”Kungliga Tekniska Högskolan”の頭文字を取ったものです。日本ではスウェーデン王立工科大学として知られており、世界でも理工系総合大学でランキングが上位の大学です。同じ理系の学生としては少しはその環境を知りたいなと思っていました。でもそれがこの旅のメインではなかったので、メトロの駅から近い入り口周辺にある図書館に潜入しました。

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その大学に交換留学している友達の話では、図書館の地下スペースで毎日お昼にその日に決められた言語で話すLanguage Cafeというイベントがあるらしく、今日の言語を見てみると「ドイツ語」でした。ただ、驚いたのは、世界各地で話されている言語で、スペイン語スウェーデン語、中国語、ドイツ語、フランス語、英語と並んでいる中に「日本語」があったこと。どういう経緯で「日本語」が開催されるようになったのかとても気になります。

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中の雰囲気はとても広く、明るく、そしておしゃれ。これは勉強意欲がとても刺激されます。ぐるぐる回りながら北欧だなあーと感心させられました。

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ここで集まって年越しをするという広場にも行きました。歴史ある建物な感じでこれまためっちゃ雰囲気がある… 図書館のほうもそうでしたが、昔の建物の外観は残しつつ、内部をリノベーションするというのがとてもうまいなあと思っていましたが、こんなモダンな建物も発見。

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あえて錆びた感じ出した建物で、建築系の建物らしいです。

絶対迷子(旧市街地ガムラスタン Gamla Stan)

なんだかんだで12時ぐらいにようやく例のビビンバをがっつき、そのあとにKTHを離れ、ガムラスタンへ向かいました。ガムラスタンがある場所は、本土に挟まれた小さな島(スターズホルメン島)で、島一帯がきれいな街並みをしています。”Gamla Stan”はスウェーデン語で「古い街」を意味し、その街の発祥は13世紀にまで遡ります。島であるので辺りは海?川?に囲まれ、港も多いことから、まさに水の都。北欧のベネチアと言われる所以はここにあります。そして、魔女の宅急便の街のモデルにもなっています!知らなかった!

ガムラスタンの最寄りの駅から徒歩でぐるぐる街歩き。適当に歩いていると手元に地図があったとしても、自分がどこにいるか分からなくなります。お土産屋さんに入ったり、海関連の骨とう品が並んだ店に入りながら、市内で最も狭い幅が1メートル以下の公道"Marten Trotzigs Gränd"(モーテン・トリチグス・グレン通り)を目指しつつ、ノーベル博物館に向かいました。

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路地好きな僕としてはこういう狭い公道とかは、その時代のこととかに思いを馳せたりしながら通るのが楽しみの一つなんですが、落書きがひどくてちょっと萎えました。確かに狭いけど…なんかな…みたいな。ランプが頭上にあったので、夕方になったころに行った方が趣が出ていいと思います。

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細い路地に、石畳に、ほどよい明りのランプ。実際に夕方に街をぐるぐるしているとこんな感じの光景がたくさん見れます。これぞヨーロッパって感じです。

人類の進化を支える叡智の集合(ノーベル博物館)

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ノーベル博物館がある場所の広場は建物の色合いと良い、一番きれいで皆が写真を撮っていました。

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そしてこちらがノーベル博物館。かなり質素で、よーく見ないと気づかないかもしれません。入場料70kr(約900円)を払って中へ。館内はWiFiが飛んでいて、館内のオーディオガイドは各々のスマホを使ってくださいねというシステムでした。スマホ持ってない人には不便なシステムかもしれません。北欧は本当に進んでます。もちろんネットも使えます。

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天井には歴代のノーベル賞受賞者の顔写真が吊り下げられていて、それがコンベヤーで館内の天井を流れていく仕組み。年代順で流れてくるとかではないのでほとんどが分からない人でした。

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入ってすぐのスペースには2016年度のノーベル賞受賞者の功績が紹介された映像と受賞者の似顔絵が展示されていました。オートファジーの解明でノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅先生も発見しました。床にはノーベル賞メダルと同じ、ノーベルの肖像が埋め込まれてあります。

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奥に行く通路の真ん中には、10年区切りでその10年の間の代表的な出来事と代表的な発明品が展示されており、タッチパネルでその10年間の受賞者の紹介が見れたりもしました。それぞれの年代でちらちら見ていたのですが、自分の全く知らない功績であったり、いまでは当たり前になっている技術などが展示されているのは勉強になりました。

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奥のスペースの真ん中はサイエンスコミュニケーションスペースになっており、館内のスタッフが子供たちに科学の楽しさを伝える実験ができるようになっていました。その左右には、ノーベル賞のなかでもいま重要な、注目すべき技術や科学の解明についての映像、実際に使われた実験装置のレプリカなどが展示されていました。中の売店にはノーベル賞メダルチョコ、ポストカードなどのノーベル賞関連グッズが売っています。

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入口まで戻ろうとしていたら、入口から入って右手のほうにも展示コーナーがあったので見てみると、ノーベル賞授賞式典かなにかで座ったらしい椅子の裏に化学、物理学、生理学・医学、文学、平和、そして経済学の各賞受賞者のサインが書かれてありました。椅子も計6つです。大隅先生のサインはどうなんだろうとみてみると・・・

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「インク滲んどるやないかい!」という残念なサインを発見。ここで不思議だったのが、他の5つの椅子はそれぞれの賞で2016年の受賞者だけの構成だったのに、大隅先生のサインがあった生理学・医学のところは2015年に同賞を受賞した大村先生ほかのサインとともに書かれてあったことでした。大隅先生の大村先生へのリスペクトの表示なのか、同国の人が連続で受賞したときにはそうすることが慣例なのか、または大隅先生がおっちょこちょいで書いてしまったのか…真相は不明ですが、会う機会が0ではないので会った際には聞いてみようと思います。

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ノーベル賞のメダルは3種類あります。左は物理学、化学、生理学・医学、文学賞のメダル、真ん中は平和賞、右は経済学賞です。経済学賞は正式には「アルフレッドノーベル記念スウェーデン国立銀行経済学賞」というそうで、ノーベルの遺言にもノーベル財団にも関係がなく、ノーベル没後70年、国立銀行300周年の記念に1968年に設立されたものだそうです。ノーベル賞の選定は、物理学、化学、経済学賞はスウェーデン王立科学アカデミーが、生理学・医学賞はカロリンスカ研究所スウェーデン)、文学賞スウェーデンアカデミー、平和賞はノルウェー・ノーベル委員会によって行われます。そのため授賞式は平和賞のみ、ノルウェーオスロの市庁舎で行われ、その他5部門はストックホルムのコンサートホールで行われます。平和賞以外は授賞式のあと、ストックホルム市庁舎で晩餐会・舞踏会が行われます。

他の展示は、授与式や晩餐会での装飾品、ドレスなど、ノーベル賞を支える品々の展示がありました。毎年10月に発表され、世間をにぎわすノーベル賞ですが、意外と知らないことが多かったです。そこまで大きくない館内でしたが、興味を引き立たせる展示物ばかりでめちゃくちゃ楽しめました。

あと少しの差で…(ストックホルム市庁舎)

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このおじさんの右側に見えるのが、ノーベル賞の晩餐会・舞踏会が行われることで有名なストックホルム市庁舎。日も暮れ出したころ、ノーベル博物館にいったあとに行こうと言っていた市庁舎に行こうとのんびりしながら歩いて向かいました。市庁舎を目の前にして、ツアー受付のデスクが見つからないという謎の事案が発生…無駄に市庁舎を一周して、ようやく受付を見つけたときにはすでにその日のツアー時間が終了していました。その差10分。デスクを見つけるのに15分以上は無駄にしてしまっていたので、ヘルシンキでの失敗を活かせず、「またやん…」とめちゃくちゃ凹みながら、仕方なく翌日に行くことにして帰路に帰りました。(翌日の早朝には友達一人が空港に行かないといけないこともあって、一緒に行けなくなったのもより凹みました)

メトロのアート(メトロの各駅)

この日はそのまま友人宅に行き、キムチ鍋をして終わったのですが、ストックホルムのもう一つの名所?についても紹介したいと思います。それはメトロの駅のアートです。ガイドブックにもいろいろ載っているようですが、以下に僕が気になったところを載せていきます。

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いまとなってはどこの駅の写真だったか忘れてしまいましたけど、マリオカートレインボーロードを思わせるエスカレーターだったり、ある駅では天井までびっしり描かれています。駅ごとにテイストが違うので、なんのテーマで描かれているのか?とか考えながら改札に向かう時間も楽しかったです。

次は2日目にして、ストックホルム最終日。1日目に行けなかったストックホルム市庁舎、そして17世紀最大の旗艦にして、不運にも処女航海にて沈没してしまったVasa号が展示してあるVasa博物館に行きました。その話は次回!

 

KENGO